寿スピリッツというお菓子の会社を買って、2ちゃんねるで「寿スピリッツいいぞ」と書き込んだら翌日にストップ高になるほどの影響力を持つcis氏。
今の奥様は「1億2000万持ってます、彼女募集中。年齢、容姿を問いません。」と2ちゃんねるに書き込んだことがきっかけだそうです。
日経平均をも動かす大投資家から学ぶことは多そうです。
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①cis氏の投資手法
順張り
上がったものを買い、下がってるのは買わない。下がり始めたら売る。
逆張りをしない理由→「現実のランダムは残酷」
誰もがイメージしやすい行儀のいいランダムとは違って、投資においてバランスは取れない。
コイントスで言えば、平気で10回連続で表がでる。
「今は下がってるけど、そろそろ反転するはず」
と考えるのは、いずれバランスが取れるはずというイメージには当てはめようとしているだけ。
だから「押し目買い」「ナンピン」はしない。
逆張りで大失敗
cis氏が株を始めた当初は、割安株投資をしていたそうです。
同業種のうちで割安なものを選んで、評価が追いつくまで待っていたら儲かるだろうという戦術。財務分析をして企業の価値を評価したうえで株を買う、ファンダメンタル投資をやっていた。
そんななか、日本エアシステムという、のちにJALに統合された航空会社が割安だと思って買ったところ、みるみる下落をしていき、最後には不利な株式比率でJALに吸収されてしまったそう。
この頃のやり方がダメだったのは、割安だという判断が主観に過ぎないのにそこに気づいていなかったこと。
(中略)
企業の価値を株価が正しく反映していないと考えるよりも、株価こそが答えであり、世の中の総意として適正だとみなされている数字だと考える方が正しい。
(中略)
割安に見えたとしても、それは誰でも知っている情報に過ぎない。
(中略)
自分に優位性はない。なにかしら他人を出し抜かないと、他人から富を奪うことはできない。
(中略)
割安な株はさらに割安になる。そのほうが真実に近い。株式市場は、公平や平等という概念で動く場ではない。
「適正な価格」なんてものは無い
上がっている株を買いに行くのって勇気いりますよね。
でもそんな動きをしている銘柄にこそチャンスがあるとcis氏は言います。
多くの人は「安く買って高く売る」という発想でいるから、高いときは買いたくないと思ってしまう。その高いというのは何と比較して高いのかといったら、過去と比較しての話。下がっているときは、過去と比較して安いからお買い得だと思ってしまう。
たしかに明らかなバブルはあるけれども、適性な価格なんて本質的には存在しない。買った値段より高く売れれば儲かるから。過去と比較して考えないほうがいい。
また、cis氏は2ちゃんねるのオフ会で出会った「びびりおん」さんからこんなことを学びました。
大きな失敗を避けて、1回の成功で取り戻す
勝率は30%くらいしかない。でも損失を大幅に取り戻すくらいのリターンを得られる。何回かの損切りと、大きい儲けを出すのだ。
逆に、利確をしてると、「何回かの小さな利確と、1回の大きい下げ」を経験する
自分の失敗は認める。誰でも失敗はする。
大事なのは、大きな失敗を避けること。
②大切にしている投資哲学
トレーダーとして大切だけど難しいこと
「どうやって勉強したか?」とよく聞かれる。
僕の場合は、ただひたすら値動きを見た。
マーケットのことはマーケットでしか学べない。
本に書いてあるのは過去のことで、未来には役に立たない。
しかし実際に株式投資をしている人で、成功する人と失敗する人の違いは何なのでしょうか。
トレーダーとして難しいのは、自分の理論を何度も否定していかなければならないことかもしれない。
買った株が下がったから損切り。その後上がったら普通は「最悪や」となってなかなか買えませんが、cis氏はそこでも買いにいくそう。その行為について、以下のように述べています。
損切りした時点でギブアップしていて、そこからさらにギブアップしたことまで否定することになる。
でも、僕の場合は、そこらへんは気にしない。どの勝負事でも同じだけれど、自分を客観的に見られない人はやっぱり勝てない。
ほんとにその通りだと思います。
今までの人生で「失敗」や「挫折」を経験したことのない人ほどその傾向にあるのではないでしょうか。
あとはやはり、「経験」だそうです。
僕の場合、株を始めて半年くらいで勝ちに転じたわけだけれど、マーケットに対する理解力はやっぱり、経験を重ねることで違ってくる。
今が100だとしたら、勝ちはじめた頃は20くらい。
今から思うと低かったし、たまたま勝てていた面もある。
相場で大切なことはゲームから学んだ
・素早いコマンド入力&値動きに対して瞬時に動ける反射神経
ストリートファイター
・自分のレベルを上げることの大切さ&相手に関する研究をする事前準備の必要性→ウルティマオンライン
・瞬時に変化する場況を読む広い視野と戦況に対応する能力→エイジオブエンパイア
③やってはいけない方法
長期投資・配当狙いは儲からない
明日の株価もわからないで悩んでいるのに、半年後とか1年後、さらには10年後の株価なんて予想できるわけない。
お気に入りの牛丼チェーンの優待をもらうために買ったり、元取引先に恩義で買っているという例はあるそうです。
負け続ける人の特徴
自己能力と自己認識が乖離している人。
自分をシビアに見れない人。
自分の状態を直視できない人。
真似してもcis氏にはなれない
じつは一度、トレードの会社をつくって失敗したことがある。
(中略)
彼らは天才というわけじゃなかったけど、普通の人以上の思考はできた
(中略)
売買の王道である順張りなど、基本の理論を教えた。プリントを作っては2週間に一度ずつ全体講義もやった。
でも同じように教えたはずなのに全然違う売買をする。
みんなの本能が出ていたことが影響していると言う。
本能によって投資スタイルが違う
学校の勉強や就活で堅実な人=守備寄りでものすごく利幅が少ない売買をしてしまう
テストあるのに寝坊しちゃう人や、必修なのに全部単位を落としちゃう人=損益も豪快になる
④勝てるやり方
Twitterをみる
ニュースはツイッターがいちばん早い。つまり口コミ。
2016年米国大統領選でトランプ大統領が勝った時
現地のツイッター>現地のニュース(ロイター、ブルームバーグ)>日本のニュース(NHK)
といったように、早さが違うとのこと。
だから僕は、基本的にニュースはツイッターだけにしている。新聞や雑誌も読むけれど娯楽にすぎない。それで事足りる。
自分がフォローしている人でなくても、重要な情報はリツイートされて自然と目につくようになると言います。
日本株が海外ニュースの影響を真っ先に受けると認識する
日本、アメリカ、ヨーロッパの3つのマーケットのうち、時差の関係から月曜日に最初に市場が開くのは日本。
なので週末に世界的な事件が起きると、日本で最初に影響があらわれる。
欧米の政治的な事件で日本が大きく売られすぎる傾向があり、その場合、cis氏の経験から言えば、90%は逆張りで買っていいそう。
逆に、週末(マーケットが閉じている間)にアメリカに好材料が出て、ダウ先物が400くらい大きくプラスしているときに日経平均も爆上げしたら、空売りする。だいたいすぐ戻る。
インサイダー取引に気づけるようになる
どうみてもあやしい売りが出ていて、とりあえず明日も値動き的に上がる気はしないから、じゃあ逃げておくかと、便乗売り。すると、引け後にすごい悪材料が出て、翌日に暴落して助かったみたいなことはかなり多い。
実際、インサイダー的なあやしい売買は観察すればかなり見つけることができる。
ライブドアショックのときにも、かなり早くから売り逃げしている人たちはいっぱいいたそうです。
しかし、「あやしい売買」というのはどうやって見抜くのでしょうか?
cis氏いわく
2週間くらいずっと板に張り付いて見ているとわかるようになってくると思う。
板に張り付いていると、思っていたのとは全然違う側面や新しいことが見えてくる。
相場は仮説を生み出した人が勝つ
cis氏の言う仮説とは
まだほとんどの人が考えていないもので、明確なロジックがあるもの。あるいは誰も指摘していないしロジックは不明だけど、経験則として明確な関連が認められるもの。
そのためには、過去の事例を知っておくことも役に立つ。
cis氏がジェイコム誤発注で6億円儲けた件について述べている。
とんでもなくイレギュラーな事態が起こったとき、類似する過去の事例を知っていると、こうしたほうがいいんじゃないかという、勝てるロジックをすぐ思いつくことができる。
たとえばジェイコム株誤発注のときに、誤発注の過去の決済事例や誤発注かどうかたしかめる方法を知らなかったとしたら、わりと守備的な僕のスタイルでは誤発注のほうに賭けることができずに買いに行けなかったかもしれない。
2匹目のドジョウを狙う
1匹目
ものすごくオイシイ。
しかし、1匹目を捕まえるのはすごく難しい。
2匹目
マーケットから学習して、儲かっているだろう事象をすぐやること。これでもそれなりに利益を上げることができる。
3匹目
世間に広がりだしてからやる。雑誌『ZAi』『SPA!』に載っていることをやる。マスメディアに載ったネタを追いかける。話題の投資法。
これは儲からない。
メディアはかなりいい加減
cis氏が何十億円(最大で取引出来高の3割程度)と取引して値が動いたトヨタ自動車について「円高でもトヨタがアメリカ市場での業績期待を背景に買われています」と報道された。
また、ソフトバンクグループ株を50億円分損切りで売った時にも「昨日の中国のアリババが軟調だったこともあり、ソフトバンクが下げております」と解説された。
その時間帯に株価を動かしているのは僕なのに、全然僕の思惑と違うことを勝手に想像して話している。
新聞などの記事は参考程度。
大事なのは、実際に買われているかどうか。
安川電機の決算数値は良かったのに翌日株は売られたことがある。その時cis氏は、ほかの関連株も即時に売却したと言う。
アナリストや、自分で分析した結果、割安だと判断しても、それは主観であり、今の株価こそが真価であり、分析結果をすでに踏まえた上で取引が行われていることを知る必要がある。
⑤具体的な投資アドバイス
これから100万円で投資を始めるなら
これから50〜100万円の予算で相場を始めるなら、最初はIPOのデイトレがいいと思う。
IPO銘柄のボラティリティが高いやつを買って、ダメそうならすぐ損切りし、上がっている最中は持っておくスタイルのデイトレがいい。
これで投資予算を2000万円に増やしてください、と書いてあります・・・
そんな簡単に言わないでください。泣
情報収集が面倒だけど勝ちたいという人へ
不況時の赤字会社への長期投資をやってみてもいいかもしれない。
ギリギリで黒字を保っているような会社はダメで、赤字に転落している会社がいい。
そういう会社は好況になると黒字が出て、手の平を返したように株価が上がる可能性が高い。ただし、潰れてしまえばゼロになるので、潰れなそうな会社を狙う。
ITバブル崩壊後やリーマンショックのとき、証券会社のアナリストは「今は業績も悪いので売りです」などと言っていたが、そういう時こそ買い時だったと後でわかったそうです。
逆に、好況時は買わない方がいいようです。
上場廃止になりそうな会社
JAL、東芝、東京電力、金融危機時の銀行など。
危機を脱したときには10倍や20倍のリターンもあり得る。
マーケットというものはリスクを回避する傾向が強いので、アブナイと思われたら必要以上に売られる。(中略)
会社が赤字になり、無配になって東証一部から転落すると、ファンドやTOPIX連動型投資信託などの機関投資家が売ってきて、株価は下がる。そのあとで東証一部に上場したり日経225に採用されたりすると、それだけで買われる。
紙切れになるリスクを背負って転落会社を買うのは夢がある。
ただしこちらの投資方法も、好況時には避けた方がいいようです。
cis氏が利用しているネット証券
sbi
楽天
カブドットコム証券
日興
モルスタMUFG
みずほ
以前はメンテナンスなどで取引不能になることがあったようで、これだけの口座を開設したとのこと。
管理人が人生の教訓にしたいと思った言葉
無限に努力をしていれば、たいていの人には勝てるようになる
努力とリターンのスパイラルというものは存在する。
勉強すれば勝つ。
勝つと気分がいいからさらに勉強する。
すると、ますます上達して、さらに勝つ。
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