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株で150億円稼いだ男!【勝つ投資 負けない投資】≪前編≫片山晃/小松原周 著

投稿日:2021年4月29日 更新日:

バイトで貯めた65万円を25億円に増やした究極の個人投資家の片山晃氏。
元々学校中退でネトゲオタクだったところ、ビッグマネー(フジテレビ)という番組を観て株式投資を始めたそうです。
成功の秘訣を学んでいきましょう!

本書は究極の個人投資家である片山晃氏と、不敗の機関投資家である小松原周氏の2部構成となっております。

こちらの記事では、前編に片山氏、後編に小松原氏の主張についてまとめていきます。後編:小松原氏についてはこちらをご覧ください👇

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前編:片山晃氏

①投資は難しいことを知ってほしい

僕がこの本を書こうと思ったのは、株式投資はそう簡単に儲かるものではないという、ある種の現実を知ってもらいたかったからです。

逆に言えば、やりようによっては誰にもチャンスはあるということですね。

相場の好調期は素人でも勝てる

2006年〜2007年の郵政相場では、わずか1年足らずで資産200万円を5倍の1,000万円に増やしたそう。他にもアベノミクスに例えられるような相場の好調期に勝つのが簡単な理由をこのように述べています⬇️

後から後から新規参入者がやってきて、相場自体に新しいマネーが入ってくる=パイが大きくなる
この状態では、未熟だけどお金は持っている人たち、つまり上手い人から見た「カモ」が次々に現れるので、上級者は先行した優位性を武器にどんどん勝っていくことができる

しかしある時期に差し掛かると、なかなか容易に勝つことができなくなるということです。⬇️

新規流入が止まって安定期に入ると、今あるパイの取り合いになるのでそれほど楽に勝つことはできなくなります

②片山氏の投資手法

小型成長株集中投資

僕の現在の主な投資手法は、小型の成長株がその頭角を現し始める初動を捉えて集中的に投資をするというものです。
これをやるには、普通の人があまり見ていないような小さな株を常にウォッチしながら、世の中の次のトレンドはなんだろうかということを考え続ける必要があります。

なるほど、言っていることは非常に単純明快で、誰でもすぐに実践できそうですね。しかし、成功するためには時間と情熱が必要だと言います。⬇️

これをやるにはいくら時間があっても足りません。
その気になれば365日24時間ずっと取り組むことができる。
もし僕と同じようなやり方をするのであれば、それなりの時間と情熱を注ぐことを覚悟しなければならない

③片山氏の投資哲学

個人投資家でも機関投資家に勝てる

巷でよくある株式投資にまつわる思い込みで多いのが、「個人投資家はプロである機関投資家に勝てるはずがない」というもの

しかし。機関投資家は機動力のなさが弱点だと言います。
具体的には⬇️

・顧客の資産なのですぐに売買できない
・流動性のない銘柄は買えない
・フルインベストメント

銘柄を探し出してから実際に買付まで1~2ヶ月かかるそうです。
それだけの期間が開けば株価は大きく動いてしまい、ベストなタイミングを逃してしまうかもしれませんね。

④投資で最も大事なのは「変化」と「想像力」

低PER・低PBRという理由で買ってはいけない

なぜなら、そこに変化が起きないからです。
特にPBRについてこのように言及しています⬇️

企業の持つ純資産(PBR)は、過去に上げてきた利益が積み重なったものです。
余程のことがない限り、1年やそこらで大きく変わるものではありません
今たまたま自分が見つけて「おっ、この銘柄はPBRが0.3倍だから安いぞ!」と思ったとしても、そのことにほとんど意味はない。その銘柄は1年前も割安だったし、おそらく1年後も同じように割安に見えるはずです。

このようなバリュー株投資は、相場全体が上がらなければ株価は上昇しない性質を持っているとのことです。

安いかどうかの基準は『変化』を考える

今の僕の「割安」の定義は、その銘柄が将来実現すると考えらえるEPSに対して現在の株価が割安かどうか

『変化』のわかりやすい例としては、決算短信に出てくる業績数値ですね。
それまで安定して年10%の売上成長を続けていた企業が、ある年に突然20%の伸びを見せる。これがまさに『変化』です。

しかし片山氏は、数値だけで判断せず、その内容が大事だと言います。

円安によって売上が伸びただけでは、必ずしもその企業固有の変化ということではない。しかし、それが新たに投入した製品の販売好調によってもたらされたものだとしたら、重大な変化です。そうした変化の端緒を見つけたら、思い切って「想像力」を働かせます。1年後、2年後の未来から今を振り返って見たと仮定した時に、現在の状況がどのように見えるだろうかと想像するのです。僕にとっての「想像力」は、予想や予測といったものとはニュアンスが異なります。ある事象から想起される可能性について幅広く検討することです。

⑤具体的な投資戦略

信じ切るな、疑え!

投資においては疑うことをやめた瞬間に大損へのカウントダウンが始まっています。

「信じる」や「疑う」とは具体的にどのような状況のことなのでしょうか。

株価が予想以上に下落した時は、他の投資家が何らかのリスクを感じて投げている可能性が高いので、その背景をとにかく調べます。そこで納得の行く理由が見つかればいいのですが、もし見つからなかった場合、自分には掴みきれていない悪材料によって株価が下落している可能性があります。

これは多くの投資初心者が経験していることではないでしょうか・・・
自分の買った銘柄については『都合の良い』材料やニュースがないかと探してしまいますよね。
これからは信じ切ることなく、疑うことを心がけましょう。

一見良さそうなアイデアでも自分の知識や経験不足が原因でとんでもない落とし穴にハマり込んでしまうことがあります。下がっている株価に耐える時は、耐えるべきだと断定するに値する裏付けが取れた時だけにした方が良いでしょう。

中小型に投資する

時価総額が小さい小型株はプロのアナリストもついていませんし業績の一挙一動を見ている投資家の数もそれだけ減ってきます。こういった企業は普段何をやっているのか外からはなかなか見えづらいため、決算短信の内容に意外性があることが多くなります。それはすなわち、投資の機会が多くなることでもあるわけです。
それに誰でも知っているような大企業の業績がいきなり2倍になることは売上規模的にかなり難しいですが、まだ売上が数十億、数百億レベルの企業であれば、数年で業績が2倍や3倍になることは十分に起こり得ます。そうした業績変化率の高さにおいても、やはり中小型株には大きな魅力があるといえます。

「いつか上がる」ではなく、「いつ上がるか」

投資の成果を評価する際には時間もコストの1つとして考えられます。

片山氏は、最終的に上がれば良しとはせず、それにかかった時間も考慮しています。

買値から2倍で売れた投資があったとしても、利食いまでに5年かかっていたとすると、1年あたりの利益は20%ということになります。一方で、3ヶ月で10%の利益を出せた投資があれば、1年で40%のリターンが出ることになりますから、先ほどの「5年で2倍」より効率の良い投資だったという風に考えられるわけです。
多くの人は損をすることが悪いことだと考えているかもしれません。でも本当に一番ダメなのは、上がりもせず下がりもせず、ただ時間だけが経過していってしまうことなのです。

いわゆる機会損失というものですね。
じゃあ買ったあと株価が思ったように動かない場合、どのようなアクションを起こしたら良いのでしょうか。

買ってから何も動きがなかったというのでは、少なくとも株価的には次の行動を起こすための材料がないわけですから、ポジションの動かしようがありません。その間にも相場では次々に新しい動きが出ているのに、そういう動かない株に資金を拘束されていることによって、みすみす機会を逃すことになってしまいます。

(中略)

自分の中では「素晴らしい決算だ!やはりこの企業は期待できる」と思えても、それが他の投資家には共感されない、独りよがりな妄想である可能性ももちろんあり、その場合は株価はついてきません。
そうなった時は、なぜ評価されなかったのかをよく考えて、さらに次の決算まで待つか、あるいは諦めるかの判断をします。この時、株価が含み益か否かは関係ありません。

含み損の状態だとなかなか売る決心ができないと思いますが、そこをズバっと決断できる点が他の勝てない投資家との差を生むんでしょうね。

ストーリーがシンプルに描ける銘柄

誰が考えてもそうなるだろうなというストーリーを提示できる企業の株は素直に上がっていきます。

例として、アプリストアのランキング上位になったゲーム株が買われていたことについて言及しています。
ガンホーやミクシィがそれにあたりますね。

アイデアを多数持つことで塩漬けを回避する

逆にいえば、アイデアに乏しい(特定の銘柄への拘ってしまっている)と塩漬けになってしまうということですね。

時間を使って調べあげ、買う時には絶対に上がると思った投資アイデアですから、それを捨てるのは勿体無いと思う気持ちは誰しもあるはずです。

(中略)

代替案がない人は、練りに練った唯一のアイデアが外れてしまった場合、次がないのでどうにかして今あるアイデアで押しきれないかと、その銘柄を持ち続ける理由を探してしまうのです。
そこで持ち続けた銘柄は大概においてあまり良くない結果をもたらします。もし勝てたとしても、当初の目論見通りには行かなかった以上、時間的コストを余計に払うことになるのは間違いありません。

チャンスは平等にはやってこない

大きく勝つには個別銘柄の選択術も大事ですが、チャンスに対して大胆にリスクを取っていくことも同じぐらいに大切です。2倍、3倍となることが高い確率で見込まれる銘柄に対して、全体の10%の資金量しか投入しなければ、上手く行ったとしても資産は1割から2割しか増えません。
単なる運否天賦、コインの裏表のようなギャンブルではなく、緻密な調査と分析に裏打ちされた割のいい勝負であれば、相応のリスク量を取るべきだと僕は考えます

このリスクテイカーな部分が『勝つ投資』に繋がるのですね。

👇後編はこちら

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