こんにちは、管理人のみっちー(@m_hayashi )です。
今回はこちらの書籍をレビューしていきます↓↓
著者プロフィール
◎株歴40年の株職人。20歳で株式投資を始めて20年間、「日本郵船」1銘柄のみの売買に集中し、莫大な利益を得る。その後、「宮本武蔵が洞窟に籠るがごとく」、チャートと建玉の研究に没頭する。今や日本株のほかに、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、ゴールド、など、どの市場でも大きな利益を生み出す。
◎現在では、自身が研究を重ねた投資法を発表する場として、投資塾「株塾」を主宰。塾生は増え続けて、今やアジア最大級となる。また、講演活動の場は日本のみならず、米国、ヨーロッパなど世界各地に広がる。
だいぶすごそうです。我々が調べたくてもなかなかリサーチできない情報を代わりに調べていただけて大変ありがたいです。
ちなみに相場の読み方はソウバではなくアイバです!
□■もくじ■□
「綱引き」をみつけろ!
綱引きは、買い手と売り手の勢力が拮抗したあとによく動きます。売り手と買い手の力が同じだから株価が動かなくなり、やがてどちらかに力が動いて、勢力のあるほうに動いていくのです。ですから、拮抗の局面を眺めて、動いたほうにつくのがデイトレの極意の一つと言えるでしょう。
そのためにはローソク足から、綱引きの結果を読み取る必要があります。
P22
後述する5分足移動平均線で言うと、5本足・20本足・60本足がほぼ平行に並んでいる状況が綱引きで力が拮抗していると言えます。
本書の中では実際のチャートを用いてかなり詳細にエントリーポイント、イグジットポイントを解説してくれています。本記事では特に気になったものを取り上げたいと思います。
移動平均線とローソク足
移動平均線の適切な本数
①赤 | ②緑 | ③青 | ④黒 | |
(5)分足 | 5本線 | 20本線 | 60本線 | 100本線 |
日足 | 5日線 | 20日線 | 60日線 | 100日線 |
週足 | 5週線 | 20週線 | 60週線 | 100週線 |
月足 | 5カ月線 | 20カ月線 | 60カ月線 | 100カ月線 |
本書では上記の色分けされておりましたので、管理人自身もそのまま自分の使っているチャートで色設定しています✍
上記のような記載はありましたが、実際には以下のような使用をすることが多いようです↓↓
本書のデイトレードでは5本線、20本線、60本線、必要に応じて100本線を使います。4日間ぐらいのトレードなら、3日線、5日線、15日線、20日線にするといいでしょう。
P43
ローソク足の適切な本数
1日のうちにトレードを完結するならローソク足は1分足、5分足、15分足などの分足を使います。
P42
本書においては15分足×4日間のスイングトレードも推奨していまして、その場合は「4日間ぐらいのトレードなら日足にするといいでしょう」とのことです。
ローソク足だけではなく移動平均線も同時に見て“トレンド”を把握!
移動平均線は株価の大まかな流れを表現してくれます。ローソク足だけでは上げ・下げの凸凹がある上に陰線・陽線があり、雑然としていて一見では上昇トレンドなのか下落トレンドなのか、動きがわかりにくいことがあります。ところが、移動平均線なら陰陽もなく、凸凹もありません。
ですから、移動平均線の傾斜と並び方を見れば、上げているのか下げているのか、それとも動きがほとんどない横ばいなのか、トレンドがある程度わかるのです。
P43
これは私としてはかなり思い当たる経験があります。初めて使う証券会社の場合、最初からご丁寧に移動平均線の設定がされているわけではありません。自分で設定しなければいけません。多くの場合、1本だけは設定されていますが、ごくごく近い値、5分足であれば5本足が設定されているのであてになりません。そのため、無意識にローソク足だけでトレードしてしまっているのです。だからローソク足に陰線が生じて「買いだ!」と思って買った瞬間からどんどん下がっていったことが何度もあります。後で移動平均線を付けて見返したら、「明らかに下落トレンドだった」、または「デッドクロスになったタイミングだった」という全体的なトレンドがわかりました。
きちんとローソク足+移動平均線という2つを表示してみていきましょう。
異なる本数で見えてくるトレンド
まず以下のチャートをご覧ください。(私の手書きでごめんなさい)
もう結果はネタバレなのですが、ここで考えてほしいのは、「ローソク足だけ」または「ごくごく近い5本移動平均だけ」を見てトレードすると痛い目に遭うという話です。
いまローソク足は、一番下の5本線とほぼ同じ動きをしています。つまり、上がってきています。そこで「これからもっと上昇するのでは!?買いだ!」と買いを入れるのは避けましょう。なぜならば、全体的には下落トレンドだからです。むしろ、20本線で跳ね返されたタイミングで売りの戦略を考えるべきなのです。
5本線が一時的に上がっていますが、全体の流れは下落です。トレードするときには、「一時的な上昇トレンドでの買いは危険。買いは見送り、下げ始めたら売ろう」という作戦が立てられるでしょう。
もし、このような移動平均線がなければ全体のトレンドがわからないでしょう。
P44-45
上から(下から)の順番が大切
先ほどの画像を再掲します。
これは売りトレンドを示しています。
ここでは上から順に
60日線
↓
20日線
↓
5日線
となっていることが確認できます。
基本的にこのような順序で下向きトレンドであれば、今後も下落トレンド継続と考えてよいです。
60本線がトレンドの基本
先ほどのチャートでいうと、「仮に20本を上抜けたら買ってもいいのか?」という疑問を持たれるはずです。しかし著者は、一番長い本数を取る60本線を抜けるまでは、60本足のトレンドに従う方がよいといいます。つまり上記のチャートでいえば売り継続です。
仮に60本足を上抜けた場合、少なくとも「売りを入れるのは危険だ」という認識にはなりますが、すぐに買いに転じるのも考え物です。なぜなら・・・
過渡期と考えられます。このような局面では乱高下が起こりやすく、あまりトレードしないほうがいいでしょう。もし、トレードするなら5本線の上昇で買いを入れ、ローソク足1本か2本を取って手仕舞いします。デイトレードの中でも超短期のトレードを心がけましょう。
P46
利益確定の目安となる“ローソク足の本数(保有時間)”
デイトレードではチャンスがあればトレードしてローソク足3本か4本を小刻みに取っていきます。
P29
ここでは5分足の話なので、時間で言うと
・5分×3本=15分
・5分×4本=20分
ですね。
しかし他のチャート例では5本~8本まで取っていたりもしました。
ローソク足本数は9本が限界
下落が始まった先頭のローソク足を1とします。
(中略)
過去の経験則から9本目ぐらいが限界としていいと思います。
P66
ただし、自信がない局面は4本目で見切るようにします。
そして私は、「5分足でも15分足でも同じ9本を採用してもいいの?だって時間にしたら5分足×9本=45分、15分足×9本=135分で時間もかなりばらつきあるけど」と疑問に思いましたが、本書内ではどちらも9本が限界だと解説されていました。
続伸・続落は17本(23本)までみる!
右のチャートは別の日ですが、くちばしができています。これも長く持ってみましょう。天井から17本ぐらいで手仕舞えばいいと思います。下落も上昇も通常は連続9本以内ですが、くちばしが出現すると23本近くまでトレンドが継続するのです。
P110
また、続伸・続落は17本までがほぼ限界なので「そろそろ底かな」などと判断できます。おぼえておきましょう!
9・17・23の法則
2008年に米国で起こったリーマン・ショックをきっかけに世界同時株安となったときでさえ、ニューヨーク・ダウの下落は25~26日でした。ここまでお話ししたような値動きがしばしば起こることから、9・17・23日を目安に手仕舞いしたり、次の仕掛けを考えたりするという戦法が有効になります。
P141-142
これまで説明してきたのは5分足、15分足でしたが、日足でも使えると記載がありました。
また、この法則が使える局面は移動平均線が順番に並んだ時です。
ただし、4日間でトレンド転換するケースもかなり多いため、9日間と待たず4日間でトレードを終えることで安全性を増す戦法を本書ではおすすめしていました。
常に売買しているわけではない
デイトレードの場合、売買は1時間に1回か2回ぐらいでしょう。
P42
チャンスがないと感じたらトレードは控えるそうです。
2日間を一つの流れとして見立てるとトレードしやすい
基本的に日が変わると当日の9時スタートでチャートを見てしまいがちですが、前日と繋げて見ることでW底、ゴールデンクロス/デッドクロス、サポートライン/レジスタンスラインなどを見抜くことができます。
私管理人としては、移動平均線をちゃんと自分で設定していれば、自然と線が前日から延長されていることがわかるので、正しい判断ができると思います。
あと、「9時に相場がスタートして30分から1時間は相場が乱高下するので手を出さない」という人が多いかと思いますが、前日の引けの段階で底のシグナルを確認できた場合は、9時寄り付きから買い出動することができます。
銘柄選び
日経225&空売り可能&出来高30万株以上が理想
5分足のローソク足がつながっていないような出来高の少ない銘柄はトレンドがわからないので触らないことにしているとのことです。本書では3758アエリアが10万株で少なすぎると述べていました。
日経225やJPX400採用銘柄は少なくとも50~100万株ほどの出来高があるのでおすすめとのことです。
1本取りの技ー「陰→陽→陰」と「陽→陰→陽」
日足でチェック
日足のローソク足が「陽・陰・陽」となった翌日は陽線、「陰・陽・陰」となった翌日は陰線が立つパターンが多いことを発見したのです。これは特定の銘柄だけではなく、どの銘柄にも当てはまりました。個別銘柄でも、日経平均先物、WTI原油先物、金先物でも当てはまります。
P128
ポイントとしては、「陽・陰・陽」におけるローソク足の位置はだんだんと上に、「陰・陽・陰」はだんだんと下に位置していることです。
陽・陰・陽のローソク足を見つけたら翌日は寄り付きで買いを入れ、引けで手仕舞い、反対に陰・陽・陰のローソク足を見つけたら翌日は寄り付きで空売りを入れ、引けで手仕舞いすれば勝てるのではないかと考えました。翌日のローソク足1本分の利益を取るというわけです。
P129
エントリーしないパターン
・移動平均線が逆行している時
つまり「陽・陰・陽」=移動平均線が上向き、「陰・陽・陰」=移動平均線が下向きの時のみエントリーします。
・3個目の陽線(陰線)に上ヒゲ(下ヒゲ)がついた
・節目(キリの良い数字など)に近づいた
・起点から9本目以降
・3個目が大陽線(大陰線)
損切りの目安
とはいえ必ず勝てるわけではありません。
損切りの目安は3つ目の陽線・陰線の終値です。
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