私が特に覚えておきたい部分だけを抽出しております。
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第1章 新時代の相場の動き
01 業績と株価は連動しないと心得る
株価が大きく上がり変動する要因は、業績ではなく材料の大きさだ。
良い業績だから上がるというのは、幻想だ。
材料が出てくると、市場は驚いて反応し買いがどんどん集まる。
今儲かっているわけでもなく、業績が良いというわけでもなくても、だ。
むしろ、業績が良いどころか、会社は大赤字で、前々から無配だったりする。
これだけは株をやる人は肝に銘じておかなければならない。
02 業績が良くても株価は暴落する
株というのは、「材料の先食い」がある。
03 赤字でも株価が上がる
言うならば、「思ったほど悪くなかった」から。
市場のコンセンサスという、専門家たちの予測に対して。
足元の業績がいかに悪くても、その業績による赤字を覆うばかりか、反転、大増益の夢をはらんだ何かの材料が明らかにされていると、「株価の先買い」の動きが強まり、それに、投資家やファンドが相乗りする。
これが、赤字→大増益の期待となり、足元の赤字は、将来の夢の実現のための準備に過ぎないと見なされ、全く問題にされないのだ。
04 悪材料が株価を上げる
株式市場では「なんだかはっきりしない」「不安である」というのが一番嫌われる。
市場が「あく抜け」の評価をすれば、株価は上がる。
例:BREXITの際のHONDAの工場閉鎖
どのようなニュースでも、プラスかマイナスかは、市場が決める。
個人投資家はそこを見極め、柔軟に対応しなければならないのだ。
05 不祥事は、むしろチャンス
不祥事で多いのは、食品業界の偽装だろう。
投資した企業が不祥事で倒産すれば、株式投資は失敗に終わる。
だが、関連企業やしっかりした親会社があり、その企業のブランド力があるならば、長期的に見れば再生は可能。
この可能性にかける勇気がのちの株価復活につながり、大きな収益になるのである。
例:2006年の不二家の不祥事。りそな銀行の仲介で山崎製パンの業務支援。現在は山崎製パンが大株主。
06 「不美人」に票が集まる
時代は移り変わる。
良く見える銘柄が投資対象として好ましい=株価が上がる、わけではもはやなくなったのだ。
日本の代表的な銘柄といえば、トヨタ、ソニー、ファナック、花王、富士通など枚挙に暇がない。
しかしこうした花形銘柄に投資をしても、我ら個人投資家の資産はそう増えない。
IoT時代の産業のコメは半導体だ。
例:ラサ工「リン酸」量産技術確立
美しいかどうかはわからないが、目立たない、知られていない会社でも、「物凄い仕事をしている」可能性がある。
「好み」や派手さだけで銘柄を選ぶのではなく、いぶし銀のmy銘柄を探し出して投資し儲けるのが、中小銘柄投資の醍醐味だ。
「この銘柄は知らないし、嫌いだから買わない」という人をよく見かける。
しかし、それでは、株式投資で成功する道を自ら閉ざしているのも同然なのである。
07 業績安定が株価の下げ要因となる
株式投資の世界では「安定している」「倒産はしない」ことが最大の強みではない。
ここを間違うと、資産をいくら持っていても、株で資産は増やせない。
例:東電の事故
東京電力といえば、資産株、安定株の代表だった。
一見、安定して見えた電力も、その裏で「原発」というリスクを抱えていたのである。
ここで確認したいのは、株式投資の強みは、「変化率」だということ。
将来、業績が2倍、10倍になるかどうか、というような期待値があり、そのような仕事をしているかどうかなのだ。
「安定している」だけでは、お金はその会社には集まって来ない。
投資家がお金を支払って、その資本で、夢のある仕事をして、社会に貢献する。
変わらず、安定しているだけでは、万が一のリスクには対応できない。
魅力もないので、資金は他に逃げる、株価が下がる。この構図にはまるだけだ。
08 不確実さが夢を呼ぶ
どのような分野の仕事に投資するかは、その人の判断によるから、「この分野が最強」などと決まるわけではない。
でも、例えばトヨタ自動車という世界有数の自動車メーカーでも、これから10倍に業績が伸びることは、まず不可能だ。
だから、目先の利く投資家はトヨタにお金を滞留させない。
これから必要な事業に目を向ける。
例えば、医療、人工知能、宇宙開発という分野。
いま、何の病気で人間が死ぬかといえば、2人に1人はガンである。
10 円高で上がる輸出株がある
円高=業績悪化というワンパターンの思考では、株の勝ち組にはなれない。
投資のバランスを重視するファンドや投資信託としては、いやでも輸出関連の銘柄は外せない事情がある。
そこで、同じ輸出関連でも「円高抵抗力のある企業」が円高局面で買われる。
その代表が小型車のスズキだ。
トヨタやホンダ、スバルが北米を相手に商売しているのに対して、スズキは、インドや東南アジアが主力で、対ドルで10円の円高でも、営業利益には1円円高分程度のマイナスにしかならない。
同じ傾向の銘柄には、ソニー、スタンレー電気もある。
11 市場コンセンサスのハードルは高い
我々個人投資家が時に忌々しく思うのが「市場コンセンサス」の数値というもの。
これは「予想中央値」とも呼ばれる。
株価はこの数値に基づいて、「買われる、売られる」ことがあるが、現在の株価はすでに、この予想中央値、すなわち、コンセンサスを背景にして、存在している。例えば、決算数値や予想値がこれを下回れば、「買われ過ぎの訂正」が起こり、株価は下げる。
この数値があるために、ある会社が20%もの増益率を誇っても、コンセンサスが25%であれば、急落に見舞われる。
12 暴落こそ、買い時のチャンス
私がこの本で、「間違いなく儲かる」と唯一断言できるのは、個別銘柄の事情ではなく、相場全体が崩れた時の「買いのチャンス」だ
例:トランプショックのトヨタを買った事例
あまりの急落に私は「これは戻すだろう。事件ではないし、テロでもない」という考えで、無難なトヨタを買った。
案の定、翌日のNY株価は、下げ過ぎから猛反発。連れて、トヨタ株も面白いように上げたので、即利益確定した。
市場というのは、雪崩のように下げる時があるが、その下げ過ぎの時は、修正の反発があるので、間違いなく買いなのだ。
「セーリングクライマックス」で、「割安は買い」のタイミングになるためである。
投資家を震撼させた「リーマンショック」。アメリカの金融機関が引き起こした金融危機だが、あの時は、「サブプライムローンがどこまで侵食しているのかわからない」とばかりに、見えない幽霊におびえて、株価は急落した。
しかし、一大事が起きた時は、流石のアメリカ政府も金融政策を打つ。そして、やがては回復するわけだ。
今後、核戦争にならなくても世界的な緊張が起きる可能性はある。それによる急落時は「買い」だ。
14 株価目標は嘘である
個人投資家には、評判が悪い「株価目標やレーティング」
この数字が発表されると株価は下がると言われる。
株式投資で利益確定するタイミングで最適なのは、好材料が出た時や割高に見える「株価目標」が発表された時。
この絶好機を狙い、ファンドは利益確定する。本当に目標まで上がるかどうかわからない株価の動きをにらむよりは、良好な目標が発表されて、多くの投資家が買いに入るタイミングのほうが、売るには都合が良いからだ。
ではなぜ、この証券会社が出す株価目標は評判が悪いのか。
それは証券会社の調査機関がサービスとしてファンド向けに出すもので、あくまでも「理論値」に過ぎないのである。
「そうなるはずだが実はわからない」程度のものだ。
これを知れば、目標まで上がるのを信じたり、まったりすることがいかに無謀であるかがわかるだろう。
相当高い株価に感じてるのに、「目標株価よりはまだ安い」などと当てにして買ってはならない。
15 酷い債務超過危機でも生き残る企業を見抜く
そのような銘柄にわざわざ手を出す輩はいないだろうが、実はどんなに経営が悪化しても「つぶされない」銘柄を底値で買うチャンスにもなるのだ。
例:東芝は、なぜ生き残ったのか?
それは「つぶすには大き過ぎた」「国家機密の漏洩」など、国自体の都合に関するほどの会社だったからである。
自由主義経済下であっても、国家の都合が関わる企業には、経済のセオリーを超えた力が働くことを、投資では知っておかなければならない。
その点では、東京電力と似た関係にあるだろう。
第2章 市場を動かす材料
16 市場は意図的に操作されているものと心得る
市場コンセンサスを基準にして、大手のファンドや証券会社は手ぐすねを引いて、「意図的な売買の準備」をしている。
国家にスパイ活動があるように、企業にも一種の「スパイ」、すなわち「インサイダー」がまかり通っているのが実情だ。
それは、ある銘柄のチャートの動きを見れば明らかになる。
業績好調がニュースなどで伝えられた時、その銘柄の日足チャートを見ると、すでに10日、20日前からすでに株価は右肩上がりになっているものだ。
要するに、業績の動向は内部の情報通からひそかに売買されて、一部の投資家には伝わっているのである。
決算数字だって、事前に漏れている。
もし、コンセンサスを下回れば、怒涛の下げが演出され、彼らは「売った後の買戻し」で、ちゃっかりと、利益を出す。
何かのニュースで売買に動くのは、個人投資家や国内の機関投資家の一部だけ。
それ以外の「ずるい」投資家は、何でも事前に情報をつかんでおり、有利な立場で利益を出しているのだ。
そのうごめきを知ったうえで、あくまでも押し目を買う、底値を待って仕込む余裕が大切になる。
17 先物で仕掛けられる相場に勝つ
先物は、現物株のような出来高はなく、少ない資金で簡単に動かせる取引だ。投機家(ガイジンが7割)たちは、この手を使って相場を動かし、差益を狙う。
市場は「マインドコントロール」が利きやすい。
「先物が下がった」となれば、市場全体の動きもそれに引きずられる。
我々個人投資家が、この仕掛けで動く相場で勝つには「流れに乗る」しかない。
仕掛ける筋の都合をあらかじめ予想して準備し、動きがあれば「やはりきたか」と素早く対応することで、差益が取れる。
「予測の力」を持つことが、株で儲けるうえで最も大切なのだ。
例 9143 SGホールディングス
決算発表前3営業日連続で陽線を付けて上昇。
決算では《3期連続最高益》を発表。
その後連続陰線を付けて下落。
筆者は、陽線をつける前に事前に仕込むことが大切と語る。
第3章 売買タイミング
第4章 テクニカル
第5章 数字
第6章 銘柄選択
第7章 投資戦略
第8章 地政学リスク
第9章 株で負ける
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