【書評・レビュー】めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAi「1000万円株バトル!! 」優勝者が教える デイトレ&スイング 株ですぐに儲ける法/Tyun 著

投稿日:2024年2月27日 更新日:

こんにちは、管理人のみっちー(@m_hayashi )です。
今回はこちらの書籍をレビューしていきます↓↓

著者プロフィール

東京都在住。祖父の影響で小学生の頃から株に親しみ、大学生で投資家デビューを果たす。2006年のライブドアショックで300万円の損失を被ったことからデイトレードを中心としたスタイルを確立。2008年には週次無敗を達成。2022年までに4億円以上の利益を上げる。現在はデイトレードと中期のスイングトレード、PO、IPOまで手広くこなす。
引用:日興フロッギー

Tyun氏は投資を始めた当初は大きく損失を被った時期もありましたが、7年間かけて資産1億円を突破されています。当書籍の発売日は2013年04月29日なので、この10年でさらに4億円まで資産額を伸ばされていたんですね!ちなみにXアカウントはこちらだと思われます!→@hiro_tyun

勝つために大切なことは3つ

以下の3つを守ったことで、月ベースで6年間ほぼ負けなしとのことです。中には負けた月もあるようですが、運用資産の1%未満のわずかな負けに留まったようです。

アルゴリズムに勝つための方法

数分から数時間ポジションを持って、より「大きな波」を狙う従来のデイトレードのやり方が注目されています。このやり方だと、アルゴリズム取引の影響をあまり受けない上に、持ち越しをして大きなリスクを背負う必要もないので、「一挙両得」な方法だといえます。トレードの時間軸が長い分、スキャルピングよりもピリピリよりことなく、気持ちの面でも少し余裕を持てるのも特徴です。
P26

アルゴは小さい波を得意としているので、ちょっぴり時間軸を伸ばすことでアルゴが手を出せない領域で勝てるそうです!

銘柄選び

得意銘柄をつくろう

デイトレードでは、銘柄ごとの癖をつかんでいるかどうかで大きな差が出ます。癖といってもいろいろありますが、何日も集中して同じ銘柄を観察していると、「この銘柄はときどき大きな参加者が現れて積極的に株価を動かしてくる」「この銘柄は少しでも注文が入ると、アルゴリズムが追従してくる」「この銘柄は順張りよりも逆張りのほうが通用しやすいのかも」といったように、大まかな傾向が見えてきます。
P64

これは目から鱗でした。
たしかに株式投資で成功した人の話を聞くと、何日も同じ銘柄を売買しています。そうしていくうちに銘柄独特の癖がわかり、トレードで利益を得ることができるのでしょう。

一方私は、毎回銘柄を変えます。理由は、「昨日上がった銘柄は今日上がるとは限らない」と考えているからです。昨日成功したトレードと同じ動きをするであろう他の銘柄を探しにいっているのです。

実際にそれで成功することもあれば、失敗することもあります。同じようなチャートを描いていたのに、失敗する理由はまさに銘柄独特の癖が違うからということなのでしょう。

これからは成功した銘柄は翌日以降も追っていきたいと思いました。

ドミナント戦略で銘柄を絞る

上記でご説明した「得意銘柄」と似ています。
ドミナントとはコンビニなどの出店戦略に使うワードですが

です。

まず取引の種類を絞りましょう。投資と言えば株式以外にもFXや先物・オプションなどありますが、手広く手掛けることはやめます。そして、株式投資のなかでも中長期・スイング・デイトレ・スキャルピングと時間軸で投資スタイルを分けることができますが、どれか一つに決めて取り組みます。

また業界や特性で絞ります。例えば「情報・通信業界」「SNS関連」、など。

そうすることで競合する他のトレーダーに対して優位性を確保できます。

ゼネラリストではなくスペシャリストを目指しましょう!

超大型銘柄は避ける

流動性や値動きは大きければ大きいほどデイトレに適している銘柄といえます。ただし、それらが非常に大きく活況な銘柄には、上手なトレーダーたちが大勢参戦しているため、難易度が高くなる傾向があります。なので、あえて少しだけ基準を緩くして、流動性や値動きのやや小さい銘柄や、空売りのできない銘柄を狙ってみると、うまい人が少なくて割と儲かりやすかったりすることもあります。
P66

たしかに時価総額TOP10など超大型銘柄になると海外勢や機関投資家、それに投資信託を通じた売買など予測できない動きが増えそうです。

銘柄選びのリソース

①大きなニュースや極端な決算が出た銘柄
証券会社の情報や投資家のブログを見ると簡単に見つけられます。また、東証の開示情報から見ることもあります。

②高値・安値をブレイクした銘柄
単純な株価ブレイク以外に、25日線のブレイクも見ています。

③自分の得意な動きをしている
チャートを見た瞬間、直感的に感じるものです。「こんなチャートで儲かった記憶があるぞ」

その他にもSNSで話題になっている銘柄も注目しているとのことです。

具体的なトレード方法

基本は「高値ブレイク・順張り」

あくまで私の推奨するスタイルになりますが、デイトレでもスイングでも基本はブレイク狙いです。つまり、株価の流れについていくのが大前提になります。
(中略)
私が一番重視しているのは単純に「高値をブレイクすること(売りの場合は、安値をブレイクすること)」、そして「価格帯別出来高が集中しているゾーンをブレイクすること」です。
P82

もっと具体的に見ていきましょう↓

価格帯別出来高をブレイクした瞬間を狙う

「多くの参加者が大量に売買した地点」付近は、株価が膠着しやすいところなのです。よほど強い買い圧力がかからなければ、株価は大きく変動しません。ただし、いったんこのゾーンを突破すると、上がるにしろ下がるにしろ、短い時間で勢いよく、そして大きく株価が動くことが多いのです。
よって、価格帯別出来高の集中している付近の値段を勢いよく上にブレイクしそうな瞬間で買いを入れ、ほかの投資家が十分な含み益を得て売り方にまわる前に売り抜けてしまうのがデイトレの基本戦略といえます。
P90

証券会社によっては、自らちゃんと設定しないと価格帯別出来高が表示されない場合があります。トレードを始める前に、一度確認してみましょう!

ブレイク狙いは買いよりも売りの方がいい

この書籍で一番勉強になった点です。何回も復習して頭に焼き付けたいと思います↓

個人的には、ブレイクが効率よく機能するのは「下ブレイク前の売り」だと考えています。
というのも、一般的な投資家は含み益が発生したら早めに利食いをしますが、含み損が発生した場合はなかなか切らず、大きく膨らんでからパニック的に投げる傾向があるからです。そのため、上にブレイクしたときは、どうしても利食い売りをこなしながらの上昇になり、上昇に時間がかかることが多いのに対して、下にブレイクしたときは、売りがさらなるパニック売りを巻き込むため、株価が下落する速度が非常に速いものになります。
加えて、凄腕トレーダーには「買い」が得意な人が多く、売りにはあまり手を出さないことが多いのです。つまり、それだけライバルが少なくなるので、スキマ産業的な妙味もあります。
P92

売りの技術も身につければ武器が増えますね!

乱高下には手を出さない(直後を狙う)

ニュースや決算などで翌朝一番から株価が乱高下することがあります。一見ボラティリティがある=チャンスだと思いますが、想定外の損失を食らう可能性があります。そこで以下の方法があります↓

よほど上手な人でない限り、この乱高下でポジションを取っても利益を出すのは難しいはずです。
そこで、時間はかかりますが、より確実な方法をご紹介します。
ニュース発表直後の乱高下が収まったあと、たいてい動きは落ち着いていき、徐々にゆっくりした動きになり、時間をかけて上か下に動きます。このとき、乱高下でつけた高値、もしくは安値をブレイクする局面があると思います(ここまでに要する時間は短いときで1時間以内、長いときでは数時間程度。数日のときも)。
このブレイクについていくようにすれば、材料直後の乱高下での空中戦をやるよりも比較的低い難易度で波に乗ることができるのです。
P84

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