証券アナリスト試験をこれから受験される方にとって、まず最初に悩むポイントが『関数電卓を買うべきかどうか』です。
私は最初、以下のように思って買いませんでした。
TACさんの過去問や総まとめテキストを解いているとたまに「ここで関数電卓を使いましょう」という問題が出てくるが、数はほとんど多くない。もし本番で出たら捨て問だな。日常生活で今後関数電卓を使用する機会はなさそうだし、試験のためだけに購入するのはもったいない。
しかし以下の4つの理由により、その後購入することを決めました。
結果として、「関数電卓なしでは合格できなかった」と強く思います!
①計算時間を短縮できる
勉強を進めていくうちに、より本番を意識して「時間を気にして」解くようになりました。
そこで気付いたのですが、時間が全然足りません!!
一次試験は全てマークなのですが、解く時間にプラスしてマークする時間を考慮すると全然足りないのです。
当然、関数電卓を持っていませんから、それらの問題は必然的に捨てることになります。
関数電卓を使用することで『時間短縮』につながるのならば、お金を払おう!と決意しました。
②計算ミスを防げる
③のところで述べますが、関数電卓を持っていない人は、通常の電卓であれやこれやと数字を当てはめて計算することになります。
TACさんの過去問や総まとめテキストではこれらを「試行錯誤法(Trial & Error)」と呼んでいます。
要は、選択肢の数字を一つずつ代入していけば、いつかは正解にたどり着ける可能性あるよね、ということです。
もちろんミスなく正解までたどり着ければ良いのですが、そこは人間ですから、必ずミスなく計算できる保証はありません。
そういったリスクを排除するためにも関数電卓は必要だと考えました。
③選択肢を一つに絞れる
上記で申し上げた「試行錯誤法」は、必ずしも選択肢を一つに絞り込めません。
せっかく通常の電卓で時間をかけて解いたのに、最後の最後で選択肢が2こ残った、なんてこともあります。
この事態はハイリスク・ローリターン以外のなにものでもありません。
証券アナリスト試験を受ける以上、リスク管理は徹底しましょう。
④試験本番で心配事が一つ減る
結局私は関数電卓を購入して試験会場に入りましたが、ほとんどの受験者は関数電卓を持ち込んでいました!
「あ~、ほんと買っておいてよかった」
と安心したものです。
しかしもし通常の電卓しか持っていなかったとしたら、通常の心理状態ではいられません。
証券アナリスト試験に限らずプロアスリートでもそうですが、本番当日のメンタルの持ちようで差が付きます。
試験会場に無駄な心配事はなるべく持ち込まないようにしましょう。