ストップ高銘柄の比例配分狙いで買いを入れるメリットとリスク

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こんにちは、管理人のみっちー(@m_hayashi )です。

みなさん、狙っていた銘柄がストップ高に張り付いてあきらめた(“注文すらしなかった”)経験ってありますよね。でも実はダメ元で買い注文を出せば、比例配分によって引けで買えた可能性があるのです。

比例配分とは

比例配分は厳密には証券会社ごとに制度が異なるので決まった発言はできませんが、当記事では勉強のためにある程度状況を定めて発言します。

比例配分とはその名の通り、注文数量の応じて約定してくれる制度です。例えば「買:売=10:1」でストップ高買い気配で引けた場合、買い10のうちから1が約定します。そしてこれは早い者勝ちではなく(ここではそう言っておきます)注文数量に応じた配分なので、誰にでもチャンスがあります。例えばあなたが1000株買いたいと思って注文した場合、100株買うことができるというわけなのです。

そもそもなぜストップ高銘柄を買いたい人がいるのか

比例配分の解説を終えたところであなたに問います。「なぜストップ高銘柄を買いたいのですか?」

おそらくこの答えは一つです。

「翌日も急騰する可能性が高いから」

なぜですか?だって今日上がった銘柄が明日急落する可能性だってあるじゃないですか?

「いやいや、最後の気配見てないんですか?売りに対して買いが10倍もあるんですよ!僕はたまたま比例配分で100株手に入れたからいいけど、今日買えなかった人たちは明日買いにくるはずです!ってかサラリーマンとか場が引けてからこの存在に気付くわけだし、明日慌てて買いにくると思う。だから明日もストップ高っしょ!僕はそこで利益確定します。イェイ!」

とまあこんなかんじです。
で、この認識をやめましょうというお話でございます。
なぜならば、その板に入っている注文は実際の需給とは異なる可能性があるからです。

比例配分狙いの大量注文

今回あなたは1000株発注して、ラッキーなことに100株手にしました。しかし、もしあなたが本当に1000株ほしい!と思ったら、どうしますか。資金に余裕があれば1万株発注しますよね。1万株の10分の1は1000株ですから。

このように思う投資家は多く、資金力さえあれば本来発注する予定の数倍~数十倍の注文を入れてきている可能性があります。

あの買い注文はどこいった・・・翌日の下落

実際、昨日の引けではとんでもない量の買いが入っていた銘柄でも、翌日は下落することが多々あります。「昨日買えなかった人たちの買いは入ってきていないのか・・・」

だってあなただって、昨日発注して買えなかった残りの900株を翌日買おうとしていないじゃないですか!それと同じです。一度急騰した株は、「いつか急落するかも」と不安になり、翌日以降も連騰する保証などどこにもないのです。

なので、引け間際の板を完全に信頼してはいけません!

本当の需給はどのように読み取るか

では板からどのように「本当の需給」を読み取ったらいいのでしょう。
それは、ストップ高に張り付く前の板を見るしかありません。できれば、動き出す瞬間がいいです。なぜなら、ストップ高に張り付いているのを知ってから買い注文を出す人が圧倒的に多いからです。

もちろん、もっと早い段階からストップ高を予感して買い注文を出す人もいるでしょう。しかしそこまで読み取ることはできませんから、ざっくりと感じるだけでいいのです。「最終的には10倍の差ができたけど、当初は3倍程度だったな」など。

もちろんあなた自身もストップ高に張り付いている状況からこの銘柄を知ったというケースが多いでしょうから「本当の需給」を知るのは至難の業ですが、知識として「最終的な需給バランスよりは少ないんだろう」とだけ覚えておいてください。

爆弾に注意

「どうせ1万株ほんとに約定することないから買い注文入れちゃえ~」

といった買いが本当に約定するケースがあります。これを爆弾と呼びます。

爆弾が投下された結末は想像できますか?

じゃあ、あなたは本来買うはずじゃなかった残り9000株を手にしてしまった後、どのような行動にでますか?

状況はもちろん、「買った瞬間に含み損」です。

当然、投げ売りするでしょう。だってこのまま明日持ち越すのは怖すぎますから。

みんながみんな同じことを考えるので、パニック売りが起こります。

こういったリスクも考慮した上で注文を出しましょう。

特に、「あと少しでストップ高に張り付く」という状態で発見した場合「急いで買わなきゃ!」と思います。何度も申し上げますが、張り付いたまま終わり、翌日も急騰する保証などどこにもありません。なんなら、『既に安値で買っている人』や『空売り勢』にとって格好の餌食になりますから、爆弾投下に備えて慎重な行動を取ることです!

売り(ストップ安)は当てはまらない可能性がある

普段から空売りをしている人は、売り(ストップ安)で利益を狙うこともあろうかと思います。しかし、ストップ安の局面では空売り規制があり、1投資家が多量の成行売り注文をすることができません。

なんなら、貸借銘柄以外は空売りできないので、純粋に「買いポジションを持っている人の売り」しか出ない銘柄もあります。

そのため、買い(ストップ高)よりも本当の需給に近しい数値が出ていると考えてよいでしょう。

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