【書籍レビュー】留学しないでネイティブ英語を身につける方法ー有子山博美(Hiromi Ujiyama)著

投稿日:2023年10月24日 更新日:

100%純ジャパである筆者(@michinori_h)が、「日本にいながら(楽して)ネイティブになれる方法ないかな〜」と思い手に取った本がこちらです。
学生の頃、周りの友人が留学に行っているのを見て「僕もアメリカ留学したい!」と胸躍らせた時期もありました。しかし、経済的事情により行けずじまい。。
そして社会人になり、語学のために留学するのはより一層ハードルが上がりました。
「このまま一生純ジャパで終わるのか…いや、終わらせない!」と決意した結果、この本にたどり着いたわけでございます。
今日から実践できるノウハウが盛りだくさんの当書籍について、大切な部分だけを抽出してまとめていきたいと思います!

《帯に書いてある情報》
・表帯
日本にいながら「TOEICテスト満点」「英語ペラペラ」になった最短の方法を公開!
国産バイリンガルの著者が公開する「自宅でできる」ネイティブ英語環境のつくりかた
・裏帯
英語力の9割は「家から出ないで」身につく!

はじめに

留学して流ちょうな英会話力を身に付けた帰国子女や、日本に長年住んでいて流ちょうな日本語を操れるようになった外国人(漢字もお上手!)に、上達の秘訣を聞いてみました。
①現地の友達を作り、友人との会話からたくさんの語彙やフレーズを吸収する。
② テレビ番組や新聞などで分からない語彙やフレーズが出てきたら、なるべく調べて覚える。
③日常会話はもちろん、 自分ひとりで考えるときも、なるべくその国の言語で考えるようにする (朝起きてから夜寝るまでの行動をいちいち「これは何と言うんだろう?」と考えて調べたり、 その言語で日記を付けたりする)。
④できるだけ毎日話す機会を作る。

そしてこれら4項目に関して解決策を提示してくれています↓

もちろん、英語圏に住めば、四六時中英語に囲まれ、日本語をシ ャットアウトすることができるため、英語習得には最高の環境であることは間違いありません。しかし、留学したり海外に住んだりするチャンスに恵まれなくても、そこで諦めてしまうのはあまりにもったいないことです。さきほど挙げた4つの秘訣ですが、日本国内でも、それぞれ次の方法で実現することができます。
① SNSでネイティブとつながったり、 洋画や海外ドラマを見たり して、日常会話ならではの語彙やフレーズをたくさん吸収する。
② 海外ドラマやスピーチ、ニュースなどを見て、 知らない語彙や フレーズを覚える。
③日記やブログ、 Twitter などを使い、 毎日英語でアウトプットする。
④ オンライン英会話や英会話サークルに参加し、できるだけ毎日話す機会を作る。

筆者はこれを見て、特に③について実践したことがなかったので取り組んでみようと思いました。
これからはじまる本編では、「洋画・海外ドラマやSNSの活用術」をメインにお話ししていただけるとのこと。
では本編に参りましょう!

英語学習で迷わないための10カ条

大事だと思ったものだけ掲載します。

第2条 「外国の子供が自然に英語を 習得するように・・・・・・」 は非効率

文法や読み書きは後回しにして、「ネイティブの子供たちが英語 を身に付けるように、日本語を介さず大量の英語を聞くべきだ」と いう意見を見かけることがありますが、 それは効率的ではありません。 まるで暗号のような外国語をただ聞き流すだけで、いつの間にか身に付く・・・・・・なんてありえませんよね。

そういえば一世を風靡したスピードラーニング(石川遼さんCM)は2021年に事業を終了したみたいですね😹

私たちは、 物心が付くころにはすでに日本語を話せるため、記憶には残っていないかもしれませんが、 実は大量の日本語を聞き、数 多くの間違いを経て、 日本語を習得してきたのです。これとまったく同じプロセスで英語を習得しようとしたら、 時間がいくらあっても足りません。
外国語を学ぶ際は、 母国語を最大限活用しましょう。 まずは基本 的な語彙や文法など、 ルールをざっと日本語で仕入れてしまうのが近道です。 

筆者、実はフィリピンに語学留学したことがあります。
そこで現地の先生とこんなやりとりをしました。

先生「What does “fasten” mean?」
筆者「Um…”fasten”…etto…SHIMERU!Janakute, let me see,…….Uh!シートベルト!」
先生「Pardon?」

そうなんです。言葉の意味は知っているのに、それを英語では説明できないことに気付かされたのです。
そして先生にこう言われました。

先生「これから単語を調べる時は『英英辞典』を引きましょう。単語を英語で説明できるようになるためです。あなたは今まで『英和辞典』を使っていましたね?今すぐやめましょう。」

目から鱗でした。英英辞典は中学入学時、親に買ってもらったものが実家の本棚にあります。次の休暇の時、早速取りに行き使用してみましたが、、、愕然としました。英英辞典で解説されている英単語がわからないのです。そしてその単語をまた英英辞典で調べる。またわからない単語が出てくる。このループでした💦
(結局最後は英和辞典に逃げてしまったのは言うまでもありません。)

しかし、当該書籍の著者は、そんな私の心配事を覆すかのごとくこのように述べています↓

第3条 日本語を「自転車の補助輪」 のようにうまく使う

「読む・聞く」 場合は日本語に訳さず英語のまま理解し、「書く. 話す」場合もはじめから英語で考えるのが理想とされていますが、 いきなり日本語をまったく介さずに英語を操ることは難しいでしょう。
英語を学ぶ際の日本語は、自転車でいうところの「補助輪」のようなものだと考えます。何度も練習を重ねるうちにコツをつかみ、 いつの間にかそれがなくても (意識しなくても)走れるようになっているのです。

ポイントは、「完璧な日本語」で考えない(イメージ程度に留める)ことだと言います。
そして英文を読む際には常に頭から、カタマリごとに意味をつかむことを意識するようにします!

I know you think I haven’t been paying attention to what’s been going on lately, but that’s not true.
私は知っている/あなたが思っていることを/私がずっと注意を払ってなかったと/最近起こっていることに/でもそれは違う

第4条 仕入れた知識は「ネイティブ英語」で定着させる

 ネイティブの語感をつかむには、やはりネイティブ英語を大量にインプットするのが一番です。
 英単語や英文法をいつまでも日本語に対応させて覚えているだけでは、分かったようでいて実際には使いこなせない……ということはありませんか? なぜなら、日本語と英語はあまりに違うからです。日本語は英語を理解するための、あくまで補助と捉えましょう。

 英語に訳せない日本語もあれば(「お世話になっております」「お疲れ様」など)、逆にぴったり合う日本語がなくて、ニュアンスを訳出しにくい英語もあります(commit, inspire, crazyなど)
 英語と日本語ではそれぞれの単語がカバーする意味の範囲やニュアンスが違ったり、言葉のベースとなる文化や考え方そのものが違ったりするからですね。
 文法では、日本語にはない「可算名詞・不可算名詞」「無生物主語」の概念や、日本語より区別の細かい「時制」などが絡んでくると、私たちは理解しにくくなります。

 ネイティブの使用例を丸ごとストックしていくことで、単語やフレーズをネイティブに近い感覚で使いこなせるようになります。

第5条 インプットとアウトプットの相乗効果を生み出そう

 日本語と英語は単純に一対一で置き換えることができません。
 そこで、英単語を覚える際は、和訳を1つに限定せず、なるべく「イメージ」や「大まかな意味」で捉えておくことをおすすめします。
 例えばcoverの場合、英和辞典を引くと「覆う」「隠す」「占める」「報道する」……などいろいろ出てきますが、そのどれか1つを丸暗記するのではなく、「対象物にカバーをしてすっぽり包み込む」というイメージで捉えておくのです。そうすれば、後は文脈によって臨機応変に対応できますよね。

 また、capableとable、meetingとconferenceのように、日本語に訳すと同じ意味になってしまう英単語は、英英辞典を引くとニュアンスの違いが分かりやすいです。

無料で利用できるLDOCE Online〈https://www.ldoceonline.com〉などがおすすめとのことです!

 インプットした知識を100%アウトプットできるかというと、ほとんど不可能です。
 「読んで分かる・聞いて分かる」と「書ける・話せる」の間には巨大な壁があるのです。自由自在に使いこなせるのは、インプットした知識のせいぜい1~2割ではないでしょうか。
 それを念頭に置いて、生のネイティブ英語を大量にインプットしましょう。

 最後に、「インプットはアウトプットすることで強化」されます。
 アウトプットはインプットに比べてハードルが高い分、実際に使うことで知識がしっかり定着します。知っているはずの単語やフレーズも、いざ使うとなると「これでよかったっけ?」とあやふやな部分が浮き彫りになりますよね。これは母国語であっても同じです。

第6条 英語も日本語もTPOは同じ

TPO、つまり「丁寧」か「くだけた」表現のどちらが適しているかは言語に関わらず共通だとのことです。
しかし、以下のような日本人独特のクセもあるようですw

 ロサンゼルスで20年以上英会話スクールを運営されているセニサック陽子先生と英語セミナーを開催した際、陽子先生が「ハンバーガーショップでチーズバーガーを注文するとき、皆さんどう言います?」と聞きました。”Can I have a cheeseburger, please?” という回答が挙がりました。
「”A cheeseburger, please.”」でいいんですよ。日本人はどんな場面でも丁寧すぎるんです。」
※例えば”Can I have a cheeseburger without pickles, please?”、”Can I have a kid’s hamburger meal, but with instead of soda?”など、ちょっと特別な注文をする場合は、可否を尋ねる言い方が適していますね。

第7条 英語も日本語も「完璧」はありえない

 英語を勉強していると、できないことや知らないことばかりが目について、「私の英語はまだまだ」と落ち込んでしまうことはありませんか?
 例えば、洋画や海外ドラマが字幕なしではまったく理解できなかったり、洋楽の歌詞が聞き取れなかったり、どれだけ勉強しても、いつまで経っても知らない単語に出合ったり……。

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